「…来年は一緒に見よう」


後ろからあの声がする


最初は幻聴かと思った


愛しいあの人の声が聞こえる


私はゆっくりと振り返る


幻聴なんかじゃない

幻影でもないあの人の姿があった


待ち焦がれていた


二年もの時を待って