「ーーー…外国に…?」


私はまだ信じられなくて、机の上に置かれた灰皿をただ見つめた


「あぁ、零央はこの会社の後継者だ。

海外に行って色々勉強してきてもらう」


「後継者…」


私はポツリと呟いた


私たちは社長、つまり零央のお父様の部屋に呼び出された


「しかし、それでは卒業が…」


零央は身を乗り出した


零央もお父様の意見に反対の様子