ちゅ、とキスをし、零央は私の手の中に何かを置いた


それは観覧車の頂点に達した時だった


「誕生日おめでとう」


そうだ、私、今日誕生日なんだ…


零央が私の手に置いたその箱をまじまじと見る


「開けてみて」


私は静かに、そっと箱を開けた