『楽しかった。あの落書きがまだあるとは思わなかったなぁ。前に来た時は暗くてよく見えなかったし…ありがとうね。修ちゃん』

『………』

『ん?修ちゃん?聞いてる?』

『あっ、あぁ…聞いてるよ』

『嘘だぁ〜。何か上の空じゃん。何かあったの?』

『いや、何もないよ。百合…ちょっと聞いてくれる?』

『うん。何?』

『タイミングとか考えたけど、よく分かんなくて、でも場所はここがいいと思ったんだ。だから、今日ここに来た』

『うん…??』

『百合…僕と結婚してください』
百合は目を真ん丸にして驚いている。


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