状況が把握できない。

女の子は僕に気付き
『あっ、起きたんだ。
熱はさがった?気分どう?ご飯食べられそう?』
と聞いてきた。

『うん。熱もだいぶさがったみたいだし、気分もいいよ。っていうか、何でここに居るの?』

『何でって、修ちゃんが病院で倒れたから家まで運んで、ついでにご飯作って帰ろうと思ったら、冷蔵庫何にもなくて買い出しに行って作ってたら、今の時間だけど?』

『いや、そうじゃなくて…まぁ、いいや。ご飯はせっかくだし、有り難くいただくけど、もう帰った方がいい。20時過ぎてるから。送るよ。家どこ?えっと…(名前が分からない)』

『百合。私百合っていうから、覚えてよね。ちなみに16』

『百合ちゃんね。分かった。
じゃ、行こうか』

平然を装ったものの16!?若い!


一回り以上違うし…


と自分が着実に歳を重ねている事を実感した。


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