「おねーちゃん?どうしたの?」
私の前に、5歳くらいの小さな女の子が立っていた。
麦わら帽子を被り、ピンク色のワンピースを着た可愛い女の子。
心配そうな顔をして、私に優しく問いかけてくれる女の子。
この女の子は、ひとりでいる私が珍しくて声をかけてきたのかもしれない。
でも、例え小さな女の子でも、優しく声をかけられたのって、いつ振りだろう……。
「……ゴメン、ね」
どう言っていいのかわからない私は、ただ謝ることしか出来なくて……。
なぜか涙が次から次へと溢れては流れ落ちていった。
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