「なぁ、なんでそんな後ろ歩ってんの?」


『へ?…まぁ、なんとなく?』



「隣歩けばいいじゃん。」




ボソっってすごい小さい声で言った。


その時の陽斗の頬は少し赤く染まっていて。


そして、右手で耳たぶを触っていた。



『(あれ?これさっきも見た…)』



そういえば、一緒に帰ろうって言ってきた時も
耳たぶを触っていた気がする。



照れた時の癖かもしれない。