『もちろんだよっ』


「じゃぁ帰ろ?」



そう言って首を傾げた彼。



『(男のくせにあたしよりかわいいって………。)』




陽斗の5歩くらい後ろを歩くあたし。

彼女だったら隣に行けるのになぁ…




ふと、何気なく空を見た。



『あ――!ねぇ、陽斗見て!飛行機雲!!』


「ほんとだ。ってかそれだけかよ」


『ひどい!あたし飛行機雲大好きなんだよ?』



今日の空は雲一つなくて、

すっごく真っ青で。

その真っ青な空に真っ白な飛行機雲がよく映えていた。





あたしはこんな綺麗な空が見えたときは

すごく幸せな気持ちになれた。