まぁいっか。 どうせ後で聞けるし。 家までの道を歩きながらそう思ってたとき、誰かがあたしの肩を叩いた。 「椎菜っ、」 『ぇっ、あっ、陽斗!』 莉乃だろうと思ったあたしは、結構驚いた。 まさか陽斗から一緒に帰ろう的な? や、やばぃ。 もしそうだったら嬉しすぎる。 驚いたドキドキと、なんか変な妄想しちゃったあたしの心臓は忙しなく動いていた。