晴人はやっぱり陽斗の命日に産まれた。


あたしと彼の両親、そして陽斗のお母さんもすごく喜んでくれた。

もちろん莉乃も、姉の椎架ちゃんも。


ふと、病室の窓から見える空を見た。


あたしと陽斗がいつか歩いていたときに見たあの空だった。


雲一つなくて、すっごく真っ青で。

その真っ青な空に真っ白な飛行機雲がよく映えていた。