次の日、あたしは陽斗の家に来ていた。

…や、やばい。
心臓出てきそう。


ピンポーン…

「はーい?」

懐かしいおばさんの声になぜか泣きたくなった。


『あ、あの…、椎菜です』

「えっ!?ちょ、ちょっと待ってね。あ、や、入っていいわよ!」


…そんなに焦らなくても。

「座って?」

すみません、と言ったものの、どこに座ればいいかわからずおろおろしてしまった。


「ふふ…椎奈ちゃんは陽斗に会いに来たの?」


『はい。…あの、ずっと来れなくて…すみません』


「いいのよ、急に陽斗が死んだなんて言われても困ったでしょ」

その言葉に苦笑いしてしまう。本当に陽斗はいないんだ、ってこんな所で感じる。


「あ、陽斗からメールきたでしょ?」

『はい。でも、どうして…』