『ただいま…』

「あら!?椎菜!やだぁ、帰ってくるなら連絡しなさいよ〜」


『あ、帰ってきたというか…』

久しぶりに母に会ったというのに本当のことを言えない。

けれど、言葉を濁している意味がわかったのか、母はそれ以上何も言わなかった。

『お母さん。あたし、これでいいのかな?』


「…あんたがいいと思えば、ダメなんて言われることはないわよ。自分のことを信じなさい。」


その力強い母の言葉に、すごく安心した。