「2人は何飲む?」

テツの質問に

「あたしのボトルでいいよ〜」

笑顔で答えるナオちゃん。


しばらくして運ばれてくる
高級ボトル。

ナオちゃん…ホストにはまってるんやぁ〜…

それを見て何も言えないあたし達。

ナオちゃんの隣に座り慣れた手つきで
水割りを作るテツ。

ナオちゃんの横には舞。
その隣にはあたし。

舞とあたしの正面に座るスーツの男の子達。

軽い自己紹介をして
世間話をしていると
店の扉が開いた。

男の子達は大きな声で
「いらっしゃいませ〜」
と言った。

あたしの前に座ってた子が慌てて
入り口に向かい、
入って来た女の人を席に誘導する。

女の人は店内を見回して
「今日は混んでるなぁ〜」
とつぶやいて腰を下ろした。