「ちょっと礼奈!!聞いてる?!」

ボーッとするあたしに怒る舞。

「あ〜…うん」

「もぅ〜!礼奈がボーッとしてんのは いつもの事やけどな!」

「んな事ないわぁ」

なんて話しながらバックルームに入る。








それから3ヶ月が過ぎた頃。

あたしは"紘斗さん"から"紘"と呼べる様になり
敬語もだいぶなくなっていた。

平日は電話やメールをたくさんして 週末はあたしの家で一緒に過ごす。

早く起きた日曜日なんかは買い物に行ったりして
あたしの家の使われてなかったキッチンにお揃いの食器が増えて
炊飯器や鍋も買って 家で料理が出来る様にもなった。

調理師免許を持っている紘はいつも美味しい料理を作ってくれた。

すべてが順調にいっている…

…そう思っていた…。