服を着た紘斗さんはまたソファに腰をおろして あたしを呼んだ。

あたしは また足の間に挟まれる形になった。

そのまま後ろから ギュッと抱き締められた。

「紘斗さん?」

あたしの右頬に左手を そっと置いて
そぬまま 自分の方に向かせて唇を重ねた。

何度も そっと唇を重ねて少し離した。

紘斗さんの視線はあたしの唇を捉えたままで…

そのまま もう一度重なった唇。

今度は唇の間から舌が入って来る。

優しく絡まる舌。

「…んんっ…」

漏れる吐息。

頬にあった手は頭の後ろに回っていて
あたしを簡単には離してくれそうにない。

苦しくなって来た頃、

「…ごめん…」

と慌てて唇を離した。

左手の親指でそっとあたしの唇をなぞって

「…いい…?」

なんて聞かないで…。


このままの流れでするのかと思ってたのに……

聞かれると答えないといけなくなる…

だけど…恥ずかしい あたしは

真っ赤な顔で頷くだけしか出来ひん………


でも…これが精一杯のあたしの返事やから…