それから お腹が空いたなぁっ出前を取って…

シャワーを浴びにお風呂に向かった紘斗さん。


この状況って……

…する…よね…??

今日は泊まるって前から言われてたし…

あたしだって初めてな訳じゃないし…

雰囲気くらい わかるつもりだし…

なんて妄想が膨らむあたしの横に ドカッと座った紘斗さん。

いろんな妄想が駆け巡ってて紘斗さんがお風呂から出た事に気付いてなくて
ビクッとなった。


「そんなに面白いテレビしてた?」

へ?

テレビ??

「テレビ…ですか?」

意味がわからない あたしに

「いや…めっちゃテレビ見てたから…」

バスタオルで髪の毛をガシガシしながら不思議そうに言う。

って紘斗さん?!

服は?!

上半身裸でバスタオルだけを腰に巻いて隣に座っている。

「ふっ服!着てくださいよっ!!」

慌てて俯くあたしに

「あ…ごめん…つい いつもの癖で…」

慌ててお風呂場へ向かった。

持って来たTシャツに袖を通しながら"熱いのになぁ"なんて
ぼやいている。