それから1週間。

夕方起きたら どちらからともなく電話やメールで連絡を取り合い、
帰ってからも連絡を取り合う。

紘斗さんは 夕方起きてから仕事に向かうあたしより
はるかに遅い終電くらいで ネオン街に向かう。

3時くらいには帰ってるあたしと違い
7時か8時くらいに帰る紘斗さん。

お互いの生活パターンもわかって来た。

今日は日曜日。

夕方から紘斗さんがウチに来ると言うので
昼から起きて部屋中 大掃除。

普段は帰って来て寝るだけで
洗濯とかも休日にまとめてしちゃうタイプのあたし。

掃除機なんて…
いつからかけてないっけ??

いつもは狭く感じる1LDKの部屋が
今日はすごく広く感じる。

キッチンなんて引っ越して来てから
使った形跡すらない。

まとめて乾燥機かけた洗濯物をあわててたたんで
クローゼットに押し込む。

片付けが一段落してシャワーを浴びてソファで一息ついた頃に

ーピンポーンー

って?!

早くない?!

まだ時間があると思っていたあたしは大慌てでインターホンの受話器を上げる。

「はいっ」

『あ…俺…』

「はぁい」

ーピッー

とオートロックを解除したものの…。

パイル地のショートパンツにキャミソール。

前髪上げてデコッパチやし…

とりあえず上からショーパンとお揃いのパーカを羽織って
タオルで頭をガシガシ。