一目惚れだと言ってくれた日から
毎日お店に来てくれる紘斗さん。

嬉しくない訳ない。

…でも…

でも…

毎日来るとなると金銭的な心配も出て来るし…

オーナーさんだから余裕なのかもしれないけど…


それに!!

会いに来てくれてる割には…

あたしにも…他の女の子にもあんまし接し方が変わらない?!

…気がする…

あたしが他の席に付いてても楽しそうに話しててさ?

ヘルプの女の子にもいろんなドリンクやフルーツまで頼んであげてさ?


ただの"バブリーな客"やん?!

それに…店だと どーしても仕事モードなあたし。

他のお客さんと変わらない様に接し様とすればするほど
緊張しちゃって やり辛い…




日曜日の夕方。

せっかく食事に誘ってもらったのに そんな事ばかり考えてたあたしは
帰りの車の中で自分の気持ちを伝えようと切り出した。

そしたら話し出した途端に すぐ近くにあったコンビニに
車を停止させた紘斗さん。

自分の気持ちを伝えたあたしを そっと抱き寄せて
軽く触れるだけのキスをくれた。

ほんの一瞬の事なのに身体中の神経が唇に集中しちゃって…

「付き合ってくれる?」

そぅ言ってくれてるのに
頷いて答えるだけしかできなかった。