「紘斗さん!!これ…」

慌てる礼奈。

「気にせんでええよ
俺が勝手にしてる事やから…」

とりあえず"客"と言う立場でも礼奈との接点が出来た…


そぅ思ってたのに……



それから1週間は毎日礼奈の店に通った。

礼奈の店が一段落する12時頃から俺の客が来るまでの間…


その週末、また礼奈を食事に誘った。

その帰りに車をはしらせていると礼奈が切り出した。

「あ…あの……」

「ん?」

俺は視線を一瞬だけ礼奈に移してまた前を見た。

「毎日…店に来てもらうのは…嬉しいんですが…」

「迷惑やった?!」

面倒臭い客にならん様にヘルプの子とも楽しく話してさ?
好きなもの飲ませてあげてたし?
自分で言うのも なんやけど…結構 "良い客"演じてたと思うねんけどなぁ〜??

「迷惑とかじゃなくて……
ほら…お金もかかりますし…」


は?
お金??

俺…そんなに持ってない様に見えるんか??