「めっちゃかっこよくない⁉」
「誰がつくん⁉」
「フリーかな?」
「ホストやんな?」

落ち着かない待機席。

そこにボーイがやって来た。

背筋をのばして息を飲む女の子達を無視してあたしと目が合う。

「レナさん。ご指名です。」

「あ…は…はいっ」

女の子達がヒソヒソ言ってるのが微かに聞こえる。

慌ててポーチを掴んで小走りで待機席を後にした。