♪〜ピロピロピロ~♪




誰のかなって思ったら、私のケータイで、しかも渚からだった。




『美沙、今すぐ藍樺の家にきて』





絵文字もない、素っ気ないメール。何かあったとしか、考えられなかった。




「ごめん、蒼夜…藍樺の家に行ってくるね…」




「は?……なんかあったのか…??」




実際、分からない。でも、ヤバイ感じはした。




「行ってくる…っ」





「俺が送る……」






へ? 送る?!



「急いでるんだろ? 車の方が速いだろ。」





あっさり腕をつかまれて、蒼夜の…先生の車にのせられた。