うち、男子苦手なんで。

こんにちわ。

いきなりですが、

私はさくられもん。
高校1年生。
高い鼻に二重の目。
染めてない黒色に
肩に触る長さの髪。

そんなうちには苦手な
ものがある。

運動?
ぅん。…でも違う。
勉強?
ぅん。…だけど違う。


…男子です。


「また告白断ったの?」
「ぅん。」

ある昼休みご飯を
食べ終わったうちに
中学からの友達の
愛cことあーちゃんと
話していた。

「いい加減彼氏作って
克服したら?」
「作らないよ。」

男子苦手なうちには
彼氏いらない。
不細工なうちにはムリ

確かに何回かは
告白はされたけど…
大体は遊びだった。

男子苦手なうちに
告白するような人は
うちの反応を見る人。

反応を見て楽しむ人は
最低。
「一生フリーでいる気?
独身生活?」
「ぅん…そのつもり。」
「本当に?」
「本当だよ。」

恋てなんなの?
ドキドキするの?
…わかんない。

正直恋には憧れてる。
男子が苦手な時点で
無理だから諦めてる。

「あーちゃんは色々と
経験豊富だからいいね」
憧れの眼差しで笑顔を
向けながら言うと…
あーちゃんはニヤリと

「あっち系もね?」
「あっち系?」
「純粋なれもんcには
早かったかな?w」
たわいもない会話を
していたとき…
ーそのときー









「さくられもんcいる?」
教室の入口に1人の
男が現れた。
「うわぁ男子と1対1
無理だ」

面倒だぁ。

同じクラスの男子なら
まだしも
違うクラスの男子
関わりないし
大事な用事はないはず

うちを呼んだ男子は
染めてない黒髪に
青白い顔で美形男子。

あぁいうの無理だな。
冷たい視線を感じ
男子の下へと急いだ。
ー「はい…」

人気の少ない廊下に
出た。

目を合わせる気はなく
目は伏せたまま。

「さくられもんc
俺と付き合って下さい」
えっ?告白?
もちろん
「無理。」
即答w

「なんで断るの?」
「遊び?」
「半分本気。半分冗談」

…信じらんない。
「興味ないから。」

嫌気がさして男子に
背中を向けた。

「ねぇ、もしさ?」
「ぅん?」

背中からの声に足を
止めた。

「俺が本気で振り向か
せるって言ったら
断る?」
「…勝手にしたら?」
「じゃあ…いいって
こと?」
「どっちにしろ
うちは男子苦手だから
無理だと思うけど?」

振り返り目を合わせず
余裕の笑みをした。

「わかんねぇ〜よ。
先のことなんてよ?」

余裕そうに聞こえた。

表情が気になったので
恐る恐る顔をあげると
ニヤリと笑っていた。

そしたら目があった
のでとっさにそらした

「知るか!!」
「"知るか"って言い方
面白っ」

笑われたのが悔しくて
教室へ逃げた。

"あっ俺、佐藤春馬な?さとう はるま ね?"

そんな言葉を耳に残し
ながら…。
ー佐藤春馬に告られて
数日たった。

発展?

な〜んにもしてないよ?
"本気で振り向かせる
なんて
かっこいい台詞はくね
佐藤春馬。"

"真剣な顔で言ったん
じゃないよ?
笑いながら。
絶対あれ遊びでやろう
としてるよ。"

"まぁ〜見た目
そんな感じだよね。"

あ〜ちゃんとは
席替えの運がよかった
のか左右の席になった

だから授業が終わった
後は横をくるりとして
2人のトークが始まる

"あっ次移動教室じゃん
"行こ行こ〜"

"れもんc"

うわぁ〜出た。