"れもんちゃ〜ん。"

顔が熱くて手で
パタパタしてると
クラスメートの女子に
呼ばれた。

なんだろ?

席を立ち上がり
呼んでくれた
クラスメートの元に
行ってみると

"廊下で誰かが
呼んでるよ?"

あぁ。

またか。

ちらっと見ると
黒髪に顎髭をちょっと
生やした人がいた。

ー"はい"

"さくられもんcだよね
俺と付き合"無理です。 ごめんなさい。"

即答。

"何でれもんちゃん
って他の奴らの告白
断ってるの?"

"…。"

"俺と付き合えば
何か変わるかもよ?"

"男子と付き合う気は
ないので。"

"えー。あっ何か理由が あるんだろう?
例えば女しか好きに
なれねぇとか。"

…馬鹿じゃない。

遊び半分でうちの
告白の返事を試してる
ようにしか見えない
から付き合う気なんて
ない。

"あっ図星!?あとは〜
昔男子にいじめられ
"おい。"

目の前にいる男の
失礼な言葉がすごい
嫌で目に涙を浮かべた
頃。

一人の救世主が現れた。