「うぅー…ひっく…

も、もう帰りたいー…」




最悪だ

こんなお化け屋敷…




「花音」


「…?」



朔弥に名前を呼ばれて、上を向くと




「おいで」



朔弥が優しく、私を呼んだ




だから私は




「朔弥ー…っ!」




一目散に抱き着いた