世間体を気にして、ニュースにはならなかった。

葬儀も身内とあっちゃんちだけで行われた。


何より問題になったのは、僕の引き取り手だった。

殺人事件の起こった家の子どもなんて恐ろしい

当たり前の話だ。

僕の心はどんどん閉じた。

あっちゃんとあっちゃんのかぞを除いて。

それを見た親族たちは僕をあっちゃんちに押し付けた。

小学二年生にはそれは重すぎた。

僕の心は完全に閉じた。