夢を見た。



「お……っ」

また、あの言葉。

私は、もう、抵抗もしない。


彼の首筋に、顔を埋め、

思いっきり、匂いを、吸う。



そして………









はっとして、目が覚めた。

机に突っ伏して、寝ていたらしい。


じんわりした、にぶい汗が、額にぬめりをもたらしていた。



いつからだろう。





彼が、こわい。














自分が、こわい。
















朝、
あれから眠れずに、ずっと起きていた。


気分転換に、外を散歩することにした。




今まで、私の中で、葛藤していたもの。



このままじゃ、だめだ。


でも、できるだろうか?









決心が、付いた。