「あなたが来てくれるまで、私はずっと一人ぼっちだった。
両親は、もういない。
最初は来てくれてた友達も、叔父さんも日に日に来なくなった。
所詮、他人事だったんだ」
「すみれちゃん、」
「私には、もう何もない。
両親も、
心配してくれる人たちもいない。
いらない人間なんだ、って。
ここで、ずっと死を待ってるだけ。そう、思ってた」


あなたに、会うまでは――――…