「付き合ってんだから、したくなるのは当たり前だろ…。」




確かにそうだけど…。




「でも、怖いよ…。」




そう。怖い。あんな事がなかったら…。




こんなに理生くんを我慢させないかもしれないのに…。




「そっか。そうだよな…。ごめん…。」




「こっちこそごめん。我慢、させてごめんね…。」





「仕方ねぇよ…。あんな事、あったしな…。」




しばらくして、理生くんの家についた。




「お邪魔しまーす」




あれ?




お母さんとかいないのかな?





「ねぇ。お母さんとかいないの?」




「ん?あぁ。いねぇよ!」