*莉緒サイド*
理生くんに抱き締められると安心する…。
でも、体の震えは止まらない。
本当に、本当に怖かった…。
私は、自分が汚れちゃったと思った。
知らない男の人に体をベタベタ触られて、キスされて…。
絶対理生くんに嫌われると思った。怖かった…。
だから、[理生が莉緒のままなら俺はそれでいい]って言葉は放り投げに嬉しかった…。
「みんな心配してるし、そろそろ別荘に帰るか!!」
みんなにお礼言わなきゃね。
「そうしよっか!」
別荘につくと、目のまわりを真っ赤にしたさとえが玄関にいた。
「莉緒〜!守ってあげられなくてごめんね…。」