男が言った。



「こいつの彼氏だけど?お前なにやってくれてんの?」



俺は威嚇するように笑った。




「こ、これ以上近づくな!!じゃないと、君の彼女は死ぬぞ!!」




男の手をみると、ナイフが握られていた。




莉緒は震えている…。




ダメだ…。これ以上近づけない…。




どうすればいいんだ!!




そんな時、背後から翔がやって来た。




ガサッ




翔が音をさせたため男は後ろを振り向いた。





今だ!!




俺はナイフを奪い、日陰の奥に放り投げた。




そして莉緒を男から奪った!