私を喜ばせて、酷く惨めにさせる、この世の誰より可愛い残酷な女の子。

そんな永久ちゃんが、ある日突然、私に言ったの。


「──ねぇ、なっちゃん」

「なぁに、永久ちゃん」


「あたしね、なんか、疲れちゃったよ」

「え?」

「疲れちゃったなぁ」


永久ちゃんは虚ろな目で、窓から空を見ていた。