「んっ…」



あ…ヤバ…涙が…


「んんっ…」


「泣くなよ。もっといじめたくなるだろ?」



くっ…悔しいっ


訳の分からないまま、見ず知らずの人好き勝手されて……



「恨むんなら自分を恨みな。無防備な自分をな。」


くっ…


拳にグッと力が入る。



私は、

怒りにまかせ、そいつを殴った。





「最っ低!!」


「ふーん。威勢だけは、いいわけね…」



あっ…やっちゃった。


頭に血が上ってつい…



「まぁ…これでチャラだよな。」


え…?


「お互い不本意な出来事ってことで…」



「あっ、それと…俺のこと誰にも言うなよ。」



この人と関わっちゃダメだ。

まぁ…もう関わること無いだろうし…


大丈夫か…