私の1日は、優しい幼なじみでもある執事の私を起こす声で始まる。



「怜菜様…起きてください。」


「ん…晴香?」

「はい。朝食の準備が整いましたよ。」


佐川 晴香

同い年の幼なじみ。
高校に通いながらも、私の執事をしてくれている。

佐川家は、昔から私の家系に仕えているため

晴香もまだ未熟では、あるが私の執事である。


「…ん。ありがとう晴香」

「いえ…怜菜様…本日から、高校生ですので、こちらを…」


晴香が私に渡したものは、

今日から、私が通う学園。白鈴学園の制服。

「分かった。お父様とお母様は?」

「お二人ともすでに仕事へ…」

「そっか…」

「ですが…お二人とも今日は、早く帰ってくると言っておりました。」

えっ?


と思わず聞きたくなるのを抑える。

ってことは、久しぶりに3人でご飯が食べれるんだよね。

嬉しい。