「罪悪感?」

「だけど…小さかったあたしは、
どうすることも、出来なかった。
どうにかする術(スベ)を知らなか
った。怖かったってのもあるんだ
と思う。だけど…だけど結局あた
しは、幼かったけど、それでも…
それでもあたしはきっと“自分”
が、大切だったんだと思う」

「…………」

大和に聞かせる…というよりは、
自分自身に
言い聞かせてるようにもとれる、
そんな話し方だった。