「確かに、一緒に住んではいたけ
どさ。ほとんど関わりなかったん
だよね。…てゆーか、関わらせて
くれなかったの。小学校あがって
からずっと。2人“きり”でいた
記憶は、まずないし。……話戻す
けど、とか何とか言いつつ、嬉し
いくせに。真っ白で何も知らなく
て、それでも必死に、“お姉様”
で、“菜未”でいようとしている
のを見て、楽しんでるよね?…大
和」
女はクスリ…と、笑う。
……がしかし、
瞳は悲しそうに揺れていた。
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