先生との時間が幸せで、私は家に帰りたくなかった。


でも先生の家を出るとすぐ横に見える自分の家…



どこか出掛けるにしても、何も入っていない鞄なので、家に帰るしかなかった。



家に入ると、



「おかえりー」



と聞きたくもない声がした。



私は無視して自分の部屋に行った。



ベッドに寝転がると、先生のことが一番に浮かんだ。



でもなぜかすぐに母親が浮かんだ。



そんな自分が嫌だった。