コンコンッ……




ノックがして



「綾ちゃん?俺やけど…」



先生って高橋先生か……


私は必死に明るい声を作って、



「先生ごめんね。眠いから帰って?」



そういうとすぐにドアが開いた。



「ごめん…そんなん無理やから」




そう言って近付いて来た。



「なんで入ってくんの…ていうか先生って学校の先生かと思った……」




そう言って少し私が笑うと、




「ややこしいんやったら俺のことは正吾って呼んで。それより学校でなんかあったんか?」




「その前になんで私が帰ってきたのがわかったの?」




「いつも6時位に連絡くれるやん。今8時…心配やろ?」



そう言って頭を撫でてくれた。