ありさのことを考えていたら、6時間目はまったくなにも頭に入らなかった。


キーンコーン・・・カーンコーン・・・


やっぱりありさは帰ってこなかった。


「林さんどうかしたの?」


とクラスで初めて話すくらいの人が言ってきた。


本当のことが言えるはずもなく・・・


「なんかおなか痛かったんだってさ。」


「そうなんだ。林さんいつも元気だから心配だったんだ・・・」


「そだね・・・あっ。私鞄持って行かなきゃ!」



このときありさはすごい子なんだと思った・・・。