「それでどうする?明日家帰るか?」

利一さんが切り出した。

「…。」

「まあ、雅樹の好きなようにしい。」

「え、」

今、雅樹って…

「まさきってだれ?」

花ちゃんはきょとんとしている。

俺もきょとんだ。

「太郎の本当の名前よ。そうやろ?」

「なんで…」