そこは俺にとって居心地のいい場所になった。

利一さんも澪さんもいい人だ。

住みはじめて半年経ったある日のこと。

「泉!これ澪のとこ持ってってや!」

「はーい!」

利一さんから澪さん宛ての手紙を受け取った。

「澪さん。入っていいですか?」

「どうぞ。」

澪さんの部屋は無駄なものがなく、シンプルだ。

「これ、届いてましたよ。」

澪さんは俺から手紙を奪い取り、ハサミで封を開けた。