花ちゃんはあれから一度も泣かなかった。 ただ、笑うこともなくなった。 花ちゃんの顔から表情が消えた。 部屋にこもり、学校にも行かなくなった。 「…花ちゃん、ご飯だよ。」 「…いらない。」 ご飯も食べなくなった。 細くて小さい体がさらにやせ細り、このまま死んでしまうんじゃないかと怖くなった。