「瑠璃!」

「…ママ!」

瑠璃のお母さんが走ってきた。

「なんでここに…」

「利一さんから連絡もらったのよ!ケータイも繋がらないし!」

「ごめんなさい…」

お母さんは瑠璃を抱きしめた。

「よかったあ。瑠璃が見つかって。…ママ、瑠璃に捨てられたかと思った。」

瑠璃はお母さんの服をギュッと握る。

「ごめんなさい。私はずっとママと一緒にいるから。」