10分くらい歩いたところにある高層マンションの前で瑠璃は足を止めた。 「えっ、ここ?」 「そうよ。」 「すご!るりちゃん家豪華だね!」 瑠璃はオートロックをすらすら解除してエレベーターに乗った。 エレベーターを降り、部屋に向かう。 「ここ?」 「うん。」 ピンポンを押す。 『はい?』 インターホン越しに女の人の声がした。 「…あれ?ここって、橘さんの家じゃないですか?」 瑠璃は首を傾げた。