「るりちゃん、パパに会ってどうするの?」 「んー、むこうでの生活とか、ママのこととか話す。それで…」 「ん?」 「私やっぱりパパと暮らすかもしれない。」 「…え、」 花は目を見開いた。 「るりちゃん転校しちゃうん?」 「だってあそこ虫多いし店もないし退屈だし、学校だって数日しか行ってないから未練ないし。」 「…。」 「ママのことは大好きなんだけどね、田舎暮らしはもう嫌。」