蜘蛛をほうきで軽く叩いてちりとりで外に投げる母。

「もう、何かあったかと思ったじゃない。蜘蛛くらいでそんなに悲鳴あげないでよ。」

「…。」

「もうすぐご飯できるから来なさいよ。」

「…いらない。」

「え?」

「ご飯いらない!」

瑠璃は母を部屋から追い出した。

「ちょっと!瑠璃!」

外から母の声が聞こえるが無視して布団にくるまる。