お茶を飲んでひと息つく。

「…あの、」

美姫さんが本とファイルを机の上に出した。

「「…あ、」」

「すみませんでした!」

「これ澪の…」

ファイルは澪さんの原稿が入ったもので、本は昼に美姫さんが読んでいた澪さんの本だった。

「ごめんなさい!ほんとに!ちょっとした出来心だったんです…!ほんとです!盗むつもりはなかったんです!いや結果的に盗んじゃいましたけど!」

「えと…美姫ちゃん…なんでこの原稿と本盗ったん?」