その夜、俺は花ちゃんの部屋で寝た。

深夜2時ごろ。物音で目が覚めた。

「…花ちゃん?」

「ちょっとトイレ行ってくる。」

「ひとりで平気?」

「うん。」

花ちゃんは目をこすりながら階段を下りて行った。



トイレから出た花は、台所に誰かいるのに気づいた。

「誰?」

「は、花ちゃん。美姫だよー。」

「みきちゃんどうしたの?」