「あ、あの!」

「はい?」

「…泉くんは、家族は…?」

美姫さんは恐る恐る聞いてきた。

「…ああ、事情があって遠くに住んでます。」

「…そうですか。」

「…じゃあ、俺は部屋に…」

「あ、あの!」

「はい?」

「晩ご飯、私が作ります。」

「いいんですか?」

「はい!作らせてください!何が食べたいですか?」

「得意料理はなんです?」

「オムライスです!」

「じゃあオムライス食べたいです。」

「わかりました!」

美姫さんは張り切っていた。