「君は?」

お姉さんは真広の方を見た。

「僕は迷子じゃないです!トイレから出たらその子見つけて。」

「そっか、偉いね。ありがとう。」

お姉さんは真広の頭を撫でた。

「まひろお兄ちゃん、ありがとう。」

ゆうすけは真広に手を振ってお姉さんに着いていった。

「…あれ、」

真広は周りを見渡す。

「みんな…どこだっけ…」

自分が今どこにいるのかわからなくなってしまった。