「どーした? 顔赤いけど?」


すっと心菜の手が、俺の額に伸びた瞬間……



体中の体温が顔に集まったか? っちゅう位に熱くなった。



「え……本当に熱い……熱? 大丈夫なの? 陽呂?」





――ドキンッドキンッ……


心臓がすげー早く動いて……いてぇ……。



なんだ? これ?

目が泳ぐ。

心菜の手が離れ、俺を覗き込んだ。


俺は、胸の辺りを手でわし掴んで、眉間に皺が寄った。


「陽呂?苦しいの?」


心配そうに俺を見つめる。

その顔を見るだけで……胸がいてぇー……。




苦しい?

あぁ……苦しいよ……。

胸がいてぇ……。
顔が熱い……。



これって……。


これって……。



俺……心菜の事……?





好きなのか?





自分でも信じれねーけど。

こんなのって……こんな気付き方ってある?


まじかよ……?

俺……まじか?